3Dプリンターによる動物クッキー型の制作の様子

3Dプリンターでオリジナルクッキー型が出来る様子です。

3Dプリンター稼働中の様子

当店でお取引させて頂いている、ハンドメイド作家さん・イラストレーターさんが、可愛いクッキー型をデザインしてくださりました!

一部クッキーを店頭で販売中!
他で買えない可愛いクッキー、是非お買い求めください!


3Dプリンター稼働の様子

下の動画は、とあるねこちゃん型データを出力するよう選択した後の状況です。
マシンの動く様子は面白いので、ご興味のある方は是非ご覧下さい!
・使用3Dプリンター Creality Ender 3

①【最初~00:20】
3Dプリンターが稼働状態になると、フィラメント(材料)が溶け出す200度までノズルを温め、ベッド(出力する台)を50度まで温めます
②【00:20~00:50】
温まりきると、自動的に初期位置に移動します(原点確認)
③【00:50~01:55】
フィラメント出始めはうまく出ないときもあるので、左わきや、造形物の周りに、自動的にテスト出力しています
④【02:00~最後】
実際に作りたい造形物が出力されていきます
3Dプリンターではこのように、材料を0.3mmほどで溶かし出した細いものをどんどんくっつけあわせ、また、1層ずつ積み上げていきます。

⑤【最初~最後】
一層目を出力しています。失敗しやすく、動画上で見ても出力したものがボコボコしていてハラハラする部分です。

⑥【最初~3:48】
外型(抜き型になります)の一層もしっかり出来上がりました
⑦【3:48~8:50】
内型(押し型)の二層目が出力されます
一層目が「右斜め」に出力されていたのに対し、二層目は「左斜め」に出力されています
底の黒色が見え無くなり、しっかり厚みが出てきたことが分かります


⑧【最初~最後】
幅と厚みがある部分はメッシュ状に出力することで、使用する原材料の削減と、必要最低限の強度を確保しています

⑨【最初~最後】
メッシュ層も終わり、ねこちゃんのお顔が出てきました


⑩【最初~最後】
お顔もしっかり出来上がりました
残るは外型(抜き型)の制作です


⑪かわいく出来上がりました!

光の加減で分かる通り、表面がザラザラしていますが、クッキー型なら、焼きあがったときに気にならなくなります
アップで見ると一層可愛い!

この可愛いデザインでクッキーになります!^^
これから様々なクッキー型とクッキーを作ってまいります!

※こちらのかわいいクッキーデザインしてくださった作家さま
ねこのかんづめ askaさん
https://nekokan.jp/


おまけ 失敗集

安定して作れるようになるまで、色々試行錯誤が必要でした。
問題点の原因が特定できなかったり、人間の手で調整が必要な部分の微調整が最初は時間がかかったり・・・
幸い、3Dプリンターが単純な構成だったのと、利用者も多いマシンだったので、動画やブログを参考にして、使えるようになっていきました。

失敗パターン1

テストで小さく出力したためか、デザインが複雑だったのか、3Dデータでおかしかったのか、本来つながっているはずのところがつながっていませんでした。
なぜ、そこだけ。

3Dプリンターは、ピンポイントで修正したり、継ぎ足して修正することが出来ないので、また時間をかけて一から作り直しなのが辛い所です。

失敗パターン2

一番多かった失敗パターンです。
3Dプリンターは、フィラメントという材料を一度溶かし、それが冷え固まって好きな形にしていくのですが、しっかりと土台に固まらなかったパターンです。

さらにそっくり返って固まった材料を、機械が引っ掛けて引っ張りまわしてひどいことに。。こうなると最初からやり直しになります。

3Dプリンターはうまく出力できているか判断できないので、人間の目でチェックする必要があります。最初の土台に出力するときが一番失敗しやすいので、最初に確認していれば被害は少ないのがせめてもの救いです。

しかしこの、「なぜ土台にうまくつかないのか」というのが色んなパターンが考えられ、原因究明がとても大変。
例えば底面の高さと出力部分が遠い/近い、溶け出す量が多い/少ない、外気温が暑い/寒い、底面の粘着力が弱い等、色々考えられます。

今回は、底面の高さを丁度良い高さ合わせ、ちょっと良い底面プレートを使用(付きやすい)、スティックのりで粘着力を高める、とすることで、成功率を高めることが出来ました。

失敗パターン3

一番悩んで、解決に時間がかかった失敗例です。
本来溶けたフィラメントが、200℃に熱したノズルから出てくるはずですが、ある時から出なくなりました。

3Dプリンターでは、材料のフィラメントを溶かしつつ、フィラメントをモーターの力で少しずつ送り出しています。
しかし、モーターがガコガコ言い出し、フィラメントが送れなくなっていました。

安いプリンターだけに、買ったばかりでもモーター周りのパーツが壊れて、フィラメントが送れなくなることもあるようで、当初それを疑い、強度の強いパーツを取り寄せて付け替えたりしましたが(結局壊れてはいなかった)状況は変わらず。。

フィラメントを溶かすノズルに異常が発生しているのかと、ノズルをとってみても特に問題はなし。
しかし、固ったいチューブを力を入れて取ると原因判明!
↑の写真のように、チューブの先で、溶けたフィラメントが変に固まっていました!
フィラメントが途中で固まっていたので、送り出したくても送り出せず、モーターが負けていたのですね。。

チューブを短く切って、奥までしっかり押し込むことで正常に出力されるようになりました!

※ここを早めに確認すればよかったのですが、初めてチューブを取るのにやたら固かったので壊したら困るので出来ませんでした。。

この後もしばらく使っていると、チューブの途中で詰まることはありましたが、この経験もあり、速やかに対処することが出来、良い経験でした。

調子が良くなった3Dプリンターは絶好調!
遅れを取り戻すべく、4つ一気に製造出来たりいい感じです。

4つ一気は出来上がるまでに1日半かかった大作です。
途中でおかしくなったら一からやり直しでしたが、マシンが頑張って作ってくれました!

大小さまざまなトラブルはありますが、お陰様でかわいいクッキー型が出来ています。
素晴らしいプリンターを使わせて頂きありがとうございます。
これからもっとたくさんのかわいいクッキー型、及びクッキーを作ってまいりますので、どうぞよろしくお願いします。